山井和則国会対策委員長は30日、定例の記者会見を国会内で開いた。

 この中で山井国対委員長は、学校法人加計学園に関する疑惑を巡って、新たに前川・前文部科学事務次官が和泉総理補佐官から獣医学部の新設を急ぐようにという働きかけがあったという証言をしていることに触れ、「昨日の安倍総理の本会議での答弁も本当に見苦しい。言い訳、論理のすり替えであり、まったく説得力がない。ますます疑惑は深まっているし、主張が真っ向から対立している以上、どちらかがうそをついている可能性がある。国民にも見える形で前川・前事務次官を証人喚問することによって真相究明する責任が国会にはある」と引き続き前川・前事務次官を証人喚問する必要性を訴えた。

 天皇陛下の退位を可能とする特例法案の付帯決議案が示されたことについて、今後の協議について記者団から問われると山井国対委員長は、「女性宮家の文言が入ったのは良かった」と述べたうえで、「各党が対立するテーマではないと思っているので、わたしも国対委員長の立場としてはあまりいろいろ交渉にはタッチしないように、あえてしている」と語った。

 特例法案を与党が6月2日にも衆院で可決しようと考えていることへの対応を記者団から問われると、「重要な質問だが、私はあえてコメントしないようにしている。あまり早いのも変だし遅くというのも変だから、一般の法案とは違うので、国対委員長として日程感についてコメントしない方が良い」と明言を避けた。