山井和則国会対策委員長は2日、定例の記者会見を国会内で開いた。

 山井国対委員長は、5日午前中に衆院決算委員会で総理入りの質疑が入ったことを明かし、「わが党は、この質疑では加計学園問題を中心にしっかりと追及していきたい」と語った。そのうえで、「このまま真相を隠して安倍総理や政府が逃げ切ることは許されない。月曜日の決算委員会などを通じて、また今、予算委員会の集中審議も引き続き与党に求めているし、何よりも真相究明するために一番重要な国民に見える形の証人喚問をしっかり実現するために粘り強く与党と交渉していきたい」と加計学園に関する疑惑解明に取り組む姿勢を見せた。

 前川・前文部科学事務次官に獣医学部の新設を急ぐように安倍総理の代わりにたびたび働きかけたとされる和泉総理補佐官の証人喚問を党として求めるのかという記者団からの問いかけには、「真っ向から前川・前事務次官の発言と和泉補佐官の発言が食い違っている。真相究明するためにも、和泉補佐官は記憶がないと言っているが、国民としてはどちらが正しいか知りたいと思っているので、証人喚問にぜひ与党として和泉補佐官についても応じていただきたい」と考えを示した。

 5日の決算委員会でどのようなことを追及していくのかを問われると、「安倍総理は加計学園問題に関わっていたら責任を取ると言った。安倍総理がこの加計学園問題について関わっていた可能性は極めて濃厚になっている。ということは関わっていないということの立証責任は安倍総理にあるから、関わっていたら責任をとることについての安倍総理の説明をきっちり聞きたい」などと説明した。