山井和則国会対策委員長は６日、定例の記者会見を国会内で開いた。

　５日に開かれた衆院決算行政監視委員会を振り返って、「あまりにも安倍総理の答弁がひどすぎる。醜すぎる」と述べ、「総理大臣が答弁席からやじを連発する。おまけに昨日、玄葉（決算行政監視）委員長から再三注意があったようにやじを言うのみならず、肝心なことには答弁しない。関係ないことをだらだらだらだら答弁して逃げている」と安倍総理の不誠実な態度を指摘。そうした安倍総理の姿勢に「こういう姿を見れば見るほどますます、前川・前事務次官の証人喚問、衆院・参院での集中審議による真相究明が必要だ」と感想を語った。

　また、菅官房長官が文部科学省の再就職あっせん問題について世論が厳しい状況になって初めて前川・前事務次官が辞めたと述べていることに前川氏が真っ向から反論していることに触れ、「このように両者の言い分が真っ向から食い違うのであれば、当然、証人喚問をして、どちらがうそをついているのかということをはっきりさせる必要があると思うし、万が一、もし菅官房長官が事実に反することを国会で発言して、前川氏の人格攻撃をしたということになれば非常に深刻な問題だ」とあらためて前川氏の証人喚問の必要性を説いた。そのうえで、「安倍総理や菅官房長官が一方的に前川・前事務次官を人格攻撃している現状は極めてアンフェア。こういうことも含めて安倍総理や自民党は速やかに前川・前事務次官の証人喚問に応じるべきと思う。証人喚問を拒否しておいて、一方的に前川・前事務次官という今や民間人の方の人格を攻撃するのは許されない」と安倍総理らの対応を強く批判した。

　こうした状況に内閣不信任決議案を提出する考えはあるか記者団から問われると、「会期末まで２週間あるので、党全体でじっくり考えていきたい」と語った。