小川敏夫参院議員会長は8日午後、定例記者会見を国会内で開いた。

 共謀罪の審議については、「非常に包括的な法案なので、十分な議論を行い疑問点を明らかにしてしっかりと取り組みたい。しかし与党が衆院のように『議論の中身ではなくて30時間経てばいいんだ』と数の力で採決ということになると、議論にならない。『時間だけ重ねれば強行採決』ということなら、われわれも考えないといけない」などと述べた。

 「仮に強行採決の提案があったとしたら」との記者の質問には、「それは受けられない。山尾議員が『法務大臣がまだ説明できていない項目』を数十個上げていただいたが、本質的なことで議論したいことがまだたくさんある。会期延長して十分な審議をするのが参院の在り方だ」と答えた。

 金田法務大臣の答弁については、「野党の質問に対して基本的には答えず、全て刑事局長に投げるという姿勢が明らか。提案した法案に十分な説明ができないのであれば、法務大臣の職責を果たしていないと考えざるを得ない」と指摘した。