民進党の蓮舫代表は4日、党本部で常任幹事会後に記者団の取材に応じた。

 東京都議会選挙の総括について問われ「離党者が相次いで、民進党への信頼感が失われる中での非常に厳しい戦いだった。結果として現有議席から2議席減らし5議席となった。極めて深刻であり、厳粛に謙虚に現実を受け止める。そのうえで、私たちに足りなかったもの、猛省せざるを得ないもの、それを緊急に総括し、改善策を早期に講じていきたい」と語った。

 民進党の存在感をどう高めるかについては「国政では私たちが中心になって安倍内閣の行政がゆがめられた疑惑を追及してきた。引き続き国会でただしていけるのは私たち民進党だけだと思う。この存在価値をもっと国民の皆さまに届けるためにバッター(国会質疑者)の厳選を含めて党一丸となって国会に臨んでいく」と述べた。

 森友学園問題で財務省側の担当者としての国会答弁に批判が集まっていた佐川理財局長が国税庁長官に就任したことについて所感を問われ「驚きしかありえない。記憶はなくす。記録はなくす。記録をなくして廃棄しているのが当然だという答弁を繰り返した方が、国民の税を扱う国税庁のトップになるとは大丈夫だろうか。税に対する国民の信頼は失墜すると思う。適切な人事とは思えない」と述べた。