民進党は18日、第42回常任幹事会を党本部で開いた。

 蓮舫代表は冒頭のあいさつで、大きな豪雨被害の出た大分県日田市、福岡県朝倉市、同東峰村を14日に視察したことにふれ、「甚大な被害とは伺っていたが、現地の状況は想像を超えて深刻だった。現地入りしたのは被害が発生して10日後だったが、いまなお福岡県では行方、安否が分からない方もおられた。実際に被害が大きかったのは中山間地、また超高齢化、高齢者の1人暮らし、2人暮らし。田んぼ、畑が泥をかぶって使い物にならない。現金収入の糧がすべてなくなり、家は流木で壊され、再建の見通しがまったく立たないなかで、何回も耳にしたのは『萎えそうです』『折れそうです』という言葉だった。本当に切ない声だと思う。激甚災害の指定はもちろんだが、もう一歩踏み越えて、生活再建をどうやって支えてあげられるかをぜひ考えてほしいと大串政調会長にはお願いした。引き続き青年局がボランティア等を含めてできる限りのことを党としてやらせていただく」と述べた。

 自身の日本国籍選択と台湾籍離脱について18日17時から記者会見を開いて資料を公開することとした経緯について、「戸籍についても私が国籍選択の宣言を行ったその行に限っての公表をさせていただく。事実関係は昨秋から私が説明している通りであり、今回公表させていただく資料はその裏付けとなるもの」と説明。あわせて、戸籍公開を懸念する声が寄せられていることに対して、「たとえ一部ではあっても戸籍を公開・公表することについてはさまざまな意見があることはよくよく分かっている。私で最後にしたいと思う。強要されるとか、いろいろなことを言われて日本人であることを証明しろと、それに対して戸籍の公開を迫るということは絶対にあってはならないという意思は強く持っている。ただ私は野党第1党、民進党の代表として政府、権力者、総理に対して強い説明責任を果たす立場でもあるので、あわせて、子どもたちや家族の了解を得られたことも含めて、今回の会見(を決めた)ということはぜひご理解いただきたい」と述べ、「民進党は綱領で共生社会、多様性重視の実現を挙げている。ある意味で多様性の象徴だと私自身は思っているので、今一度これまで以上に共生社会の実現に向けてしっかりとがんばっていきたい」と強調した。

 報告事項では、野田佳彦幹事長が東京都議会議員選挙の総括について、18日でブロックごとの意見聴取を終え、25日に開く両院議員総会・懇談会に総括案を諮る考えを表明した。

 協議事項では、馬淵澄夫選挙対策委員長が(1)衆院補欠選挙(愛媛3区)候補者の公認内定から公認への切り替え(2)次期衆院選挙(福岡7区)候補者の公認内定(3)横浜市会補欠選挙(緑区)候補者の推薦(4)岡山市議会補欠選挙(中区)候補者の公認――を提案し、提案通りに決定した。

PDF「衆院補欠選挙(愛媛3区)候補者の公認内定から公認への切り替え」衆院補欠選挙(愛媛3区)候補者の公認内定から公認への切り替え

PDF「次期衆院選挙(小選挙区)候補者公認内定」次期衆院選挙(福岡7区)候補者公認内定

PDF「横浜市会補欠選挙(緑区)候補者推薦」横浜市会補欠選挙(緑区)候補者推薦

PDF「岡山市議会補欠選挙(中区)候補者公認」岡山市議会補欠選挙(中区)候補者公認