民進党は10日、第44回常任幹事会を党本部で開いた。

 蓮舫代表は冒頭のあいさつで、同日の常任幹事会が現執行部として最後の機関会議になるとして、髙木義明常任幹事会議長をはじめとする常任幹事会メンバーのこれまでの協力に感謝を表明。また同日衆参両院の委員会で南スーダンPKO日報の隠ぺい問題などに関して閉会中審査が行われていることに言及し、「国民の感じている疑惑をしっかり代弁して実態を解明する役割は大変重要だ」と指摘。加計学園問題でも「国会での虚偽答弁が明らかになりつつある」として、引き続き予算委員会も含めて閉会中審査を自民党に強く申し入れていく考えを表明した。北朝鮮が近くグアム島周辺に向けて中距離弾道ミサイルを発射する計画を検討中であるとし、発射の際には日本上空を通過すると通告したことについては、「わが国の安全保障にとってきわめて重大な事態なので、この成り行きも含め危機管理は現執行部できっちりと保ちながら次の執行部に委ねていきたい」などと強調した。

 報告事項では、藤末健三参院議員に対する除籍措置等の処分に対する倫理委員会からの答申が9日付であり、執行部による処分が妥当であるとの見解が示されたことなどを野田佳彦幹事長が報告した。

 報告・承認事項では、細野豪志衆院議員から8日に提出された離党届の取扱いについて、野田幹事長が「幹事長として慰留するも、翻意を得ることはできなかった」として、これを受理することにしたいと報告し、承認された。細野議員は2日時点で確定した代表選挙に関する有権者資格に基づく投票権などの一切の権利を放棄するとの誓約書も提出しており、神本美恵子代表選挙管理委員長は、これについて代表選挙管理委員会としても確認した旨を報告し、承認された。代表選挙管理委員会が大会実行委員会を兼ねる9月1日の臨時党大会の開催要項も承認された。

 協議事項では、馬淵澄夫選挙対策委員長が(1)衆院小選挙区(奈良2区)での候補者公認内定(2)衆院小選挙区(神奈川2区)での候補者公認取り消し(3)大阪府議会議員補欠選挙(堺市堺区選挙区)候補者の推薦――を提案し、この提案通りに決定した。

PDF「臨時党大会開催要項」臨時党大会開催要項

PDF「次期衆院選挙(小選挙区)候補者公認内定」次期衆院選挙(小選挙区)候補者公認内定

PDF「次期衆院選挙(小選挙区)候補者公認内定取り消し」次期衆院選挙(小選挙区)候補者公認内定取り消し

PDF「大阪府議会議員(堺市堺区選挙区 )補欠選挙候補者推薦」大阪府議会議員(堺市堺区選挙区 )補欠選挙候補者推薦