松野頼久国会対策委員長は19日、自民党の森山国会対策委員長と国会内で会談した。終了後に記者団の取材に応じた松野国対委員長は、「報道されているような冒頭解散なるものが行われることは断じて許すことができないと申し上げてきた。もちろん解散は結構だが、われわれ民進党としても代表選挙があり新代表が選出されて、まったく発言の機会も与えられずにそのまま解散する、大臣にしても1回も答弁しないままに解散するということはやはり議会としては許せないということを申し上げてきた」と報告した。衆議院を解散する前提として、「せめて、代表質問、予算委員会、できれば党首討論くらいまではしっかりとやってから国民に信を問うということにしていただきたい」と自民党に要望したと説明した。

 これに対する自民党森山国対委員長からの返答については、「政府に伝えるということだった」と述べ、「特に加計学園問題の学校の設置審がどうも10月末に認可するかしないかが決定すると言われている。そしてまた、森友学園問題に対する会計検査院の検査結果も10月末に出ると聞いている。よもやその結果が出る前を投票日にして、このモリカケ問題の疑惑を隠して解散のための解散になることはないようにと申し上げた。これはまさにモリカケ解散。要はこの森友問題、加計問題があっても『過半数を取ったから国民の信を得た』、こんなばからしい選挙にしてはならない」と安倍総理の自己都合の解散ともとれることに憤った。

 また、松野国対委員長は、20日の15時に民進、共産、自由、社民の4野党幹事長・書記局長・国対委員長会談を行う予定であり、それまでに自民党から要望に対する返答をもらう予定であることも説明した。

民進・自民国対委員長会談

民進・自民国対委員長会談