大島敦幹事長は21日、国会内で自民党の二階俊博幹事長と会談、臨時国会開会に当たっての野党4党の要求を申し入れた。二階幹事長から「重要な指摘であり、誠実に検討したい」との返答があったと説明した。会談には松野頼久国対委員長、辻元清美幹事長代行が同席した。

 会談後、記者団の取材に応じた大島敦幹事長は、申し入れについて「安倍総理が『誠実に説明責任を果たす』と言いながら、これまで一切果たしていない。だから私たちは、所信表明、代表質問、予算委員会、党首討論、大臣所信質疑、安倍明恵氏と加計孝太郎氏の証人喚問を求めている」と説明した。

 政府・与党が検討している冒頭解散については「国権の最高機関である国会の議論を封じるもの。これは明らかに行政府の権力の暴走を封じ込めるという立法府の機能を失うものだ。議会人が行政府をしっかり抑え込むという自覚を与党議員に持っていただきたい」と与党に議会人としての矜持(きょうじ)を求めた。

 冒頭解散は森友・加計疑惑隠しではないかとの記者の問いには、「冒頭解散すれば、安倍総理は一切説明することなく解散することになる。森友・加計学園の疑惑について説明しない解散だ」と総理の権力の私物化、自己保身を厳しく批判した。