前原誠司代表は21日午後、代表就任後初の定例記者会見を党本部で開き、(1)党役員人事と「次の内閣」の構成の決定(2)28日開会予定の臨時国会――等について発言した。

 党役員人事と「次の内閣」の構成について、就任後行われた両院議員総会、常任幹事会、「次の内閣」会議で承認されたことをあらためて報告した。

 28日開会予定の臨時国会について、6月22日に憲法53条に基づき臨時国会開会の要求を求めたことに触れ、「ようやく国会を開くと思えば、議論もせずに冒頭解散。これは戦後初の暴挙。絶対あってはならない。ぜひしっかりと臨時国会を議論の場にしてもらいたい」と述べた。

 取り沙汰されている解散・総選挙の選挙公約について記者団から問われると、自民党が今回の選挙の公約の一つに全世代型の社会保障の充実を掲げていることに触れ、「ようやくわれわれの考え方に自民党が理解を示していただいた。歓迎したい」と述べるとともに、「表層的なものではないかという疑念がある。本当に全世代型の社会保障の充実につながるのか、単なる争点潰しなのか、しっかり吟味をさせていただきたい」と語った。その上で具体的中身については、階猛政務調査会長を中心に詰めていると述べた。