松野頼久国会対策委員長は28日、記者会見を国会内で開き、臨時国会冒頭の本会議で衆院が解散されることについて、「北朝鮮情勢が一触即発ともいえるような状況の中で、今日この解散の日を迎えるということは本当に信じられない」と述べ、「冒頭やると言われていた北朝鮮非難決議。これもやらない。これはただ、内閣不信任案を出されていろいろな発言をされたくない、この一点に尽きる」と与党の対応を批判した。

 今回、安倍総理が解散を決断した理由については、「そもそもこの解散はモリカケ問題(森友・加計学園問題)を覆い隠す。特に学校設置審の認可が10月末と言われ、会計検査院もこの間呼んで問いただしたが、検査結果が10月末の選挙後とも言われ、こんな状況で不利な状況からとにかく逃げたい。こういう解散ではないのか」と説明した。

 正午からの衆院本会議での民進党の対応を問われると、「解散する本会議を野党不在のまま職権によって議運(議院運営委員会)で立てた例は初めて。どういう形になるかわからないが、こういう本会議ではわれわれは出るつもりはない。ここまで立法府がばかにされたやり方はない」と本会議には党として出席しない意向を示した。