民進党総合選挙対策本部顧問で元代表の蓮舫参院議員は６日、希望の党公認で立候補予定の吉良州司前衆院議員のために連合大分地協が大分市内で開いた総決起集会に出席し、あいさつした。

　蓮舫議員は、「５年近く、１強といわれる永田町の国会の政治状況の中で、安倍総理はしたいがまま。自民党内の意見にも耳を傾けず、野党はいらないというあまりにも横暴な政治の流れに限界が来ている。一つの大きな過渡期だと思う。その中で吉良州司さんは今回一つの決断をした。私はまだ民進党の参院議員として、民進党の理念を高く高く掲げている。そして吉良さんには、私たちの理念を次の大きな２大政党に向け、自民党の補完勢力ではなく、皆さんが選択できる政党を作るための中心の立場になっていただきたい」と話し、吉良前衆院議員を激励した。

　安倍総理の言う成長戦略について蓮舫代表は、「アベノミクスはうまくいっていると言いながら、雇用は広がっていない。賃金は上がっていない。それどころか企業の内部留保はどんどん増えている。かつて見た高度経済成長時代のような経済成長ではなく、今の時代にあった、今の人口構成にあった、今の地域の現状に見合った成長戦略が必要な時に安倍内閣はカジノを推進しようとしている。カジノを否定はしないが、究極的には収益は負けた人の掛け金だ。これが成長戦略の要なのか」と指摘し、地に足の着いた成長戦略を進めるべきと訴えた。

　吉良前衆院議員は、「今回の選挙は原点に戻り、安倍１強、安倍政権の暴走を止めるために、あらゆる人たちが心を一つにして、そして火の玉となって安倍総理を退陣に追い込み、政権交代をに持ち込む、そののろしをこの大分市から上げていく戦いだと思っている。私の原点、皆さんと確認しあってきた思いはいささかも変わるところはない。生活者、消費者、納税者、働くものの立場に立ち、そして私を育ててくれた皆さんとその先頭に立っていく」と訴えた。