第48回衆院総選挙が公示された10日、蓮舫元代表は新潟4区で無所属・野党統一候補として立候補した菊田真紀子(きくた・まきこ)候補(前職)が三条市で開いた出陣式に参加、第一声を上げた。

 蓮舫前代表は事務所内で開かれた出陣式にも参加。衆院議員として5期14年間活動し、今回初となる無所属での戦いに臨む菊田候補の支援を広く呼びかけた。

 出陣式で蓮舫代表は、「これまでの5年間、自分のことだけしか考えていなかった安倍総理のもとの自由民主党、党是である平和と福祉をかなぐり捨てた公明党。自民党、公明党以外のすべての政党の皆さん、新潟県民党として菊田まきこさんをとにかく小選挙区で勝たせてほしい」とあいさつ。「もう記憶をなくし、記録もなくすような政治をやめよう。自分の友だちや奥さんのための政治はやめよう。この5年間、アベノミクスでどれだけ経済は痛めつけられたか。農業に未来はつくられたか。農業を継ぐ若者は増えたか。地元に戻ってくる学生は増えたか。東京に、関西に、名古屋に、福岡に、都市圏に出て行ってしまった孫や子どもたちがこの故郷に帰ってくる日本になったのか。むしろ、豊かな者はより豊かになり、そうでない者はより苦しくなり格差がどんどん広がった。こんな政治を終わらせようではないか」と呼びかけた。

 安倍総理が今回、『国難突破解散』だと言っていることについては、「北朝鮮が最大の国難ならば、今やることは選挙で政治空白を作ることではなく、国会を開き皆さんの安全を守るための議論をすることではないか」と指摘。「政治空白を作った総理自らが国難だと新潟から声を上げていただきたい」「あの3.11を経験しても原発をただただ再稼働だ。自然エネルギー、再生可能エネルギーで雇用をつくり経済をつくろう。次の世代に豊かな環境、次の世代に未来を残す、当たり前の選択肢に目を背けてきた5年間だった。大義なき解散を権力者のトップ自らが行うのであれば、県民の皆さん、有権者の皆さんが大義を作ってほしい。この選挙の大義はたった一つ、無所属の菊田まきこを勝たせ、安倍総理を退陣に追い込むことこそが大義だ」と訴えた。

 菊田候補は、「今回退路を断って皆さまとともに全力で戦うことを誓う」と決意を表明。「政界、『一寸先は闇』と言うが、政治の世界に身を置く者として、本当にどんなことが起こるか分からない、その厳しさ、辛さ、苦しさを今回あらためて経験した」とこの間を振り返り、「しかし、私は新潟4区の皆さんから信念を貫くこと、権力に屈しないこと、勇気をもって立ち上がることの大切さを教えていただいた。私はこれからも地元の皆さんと歩んでいきたい。今回の選挙は暴走する安倍政権をここで終わらせる、民主主義を守り、平和を守り、一人ひとりの命と暮らしを守る戦いだ。子どもたちの未来のために、原発政策をどんどん推し進めるのか、それとも今ここで立ち止まり『再稼働はノーだ』という県民の強い意思を示していくのか。その大事な岐路に立たされている。何が何でも勝利をつかみ、安倍政権を終わらせていく。最後までともに戦い、勝利に導いていただくよう心からお願い申し上げる」と訴えた。

蓮舫前代表、人生初だという黄色いジャンパーを着て第一声

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