希望の党公認で立候補している兵庫1区の井坂信彦(いさか・のぶひこ)候補、同3区の横畑和幸(よこはた・かずゆき)候補らが小池百合子代表を応援弁士に迎えて14日昼、神戸市内で街頭演説。「安倍政権を終わらせるために皆さんの1票を行使してほしい」と訴えた。

 小池代表は、1995年の阪神・淡路大震災当時を振り返り、「あちこちの建物が崩壊した悲惨な状況がいつも目に浮かぶ。何とかここまで復興してきたが、それでもあの時の傷はまだ癒えない。私も当時は衆院議員として復興のために駆け回ったことを思い出す。今私は東京都知事を務めているが、このような危機や災害に対しての政治の基本は、何よりも人の命を、財産を、国家の主権を守ることだ」と話した。

 消費税増税については、「アベノミクスで、異次元の金融緩和、これまでに例のない財政出動を行ってやっとここまで来ているというが、これだけやっても他国に比べて取り残されている経済情勢だ。まずは無駄遣いを減らし、私たち政治が身を切る改革をし、景気を国民の皆さんが実感してもらわなければならない。増税することで経済の6割を占める個人消費が冷え込んでしまえば、何のための増税か分からなくなってしまう」と述べ、19年に予定されている消費税増税をいったん凍結し、もっと成長戦略を講じるべきだと指摘した。

 井坂候補は、「国の財政赤字の立て直し、税金の使い道について国会の予算委員会で議論させていただいているが、議論の中で毎年毎年出てくるのが税金の無駄遣いやおかしな事業だ。お金がないないと言いながら、税金の無駄遣いが出てくる。増税の前に国会議員が身を切る改革をし、役所の税金の無駄遣いをなくさなくてはならない。仮に増税をしなくてはならないとしても、他に増税の手段がある中で安易に消費税増税では経済や個人消費に悪影響を与える」と訴えた。

 横畑候補は、「今回の選挙の争点は、安倍1強独裁を終わらせるか終わらせないかだ。記憶にない、記録にない、文章にない。普通の感覚で通用するのか。お友だちしか優遇しない政治の私物化、忖度(そんたく)する政治、ここで今一度この国の政治をリセットしよう。国民の皆さんの安倍政権に対する怒りはかなり大きい。10月22日の投票日を国民の皆さんを信じて闘っていく」と訴えた。

 野口候補は、「私たち希望の党はしがらみのない政治を掲げている。例えば景気回復だが皆さんには実感は届いていないと思う。自民党、は株価がどれだけ上がったとか失業率がどれだくよくなったと書いているビラを配っているが、景気というのはそういう数値や学者の指標などで表すものか。景気とは、まじめに働き、税経を納める私たちの懐が潤ってはじめての景気回復ではないか。しかし、大きな組織に支援されて大きな組織のいうことを聞く自民党の利権政治では景気回復の果実は安倍さん、自民党のお友達にしか回らない」と、厳しく批判した。