安住淳元財務大臣は17日、静岡県磐田市を訪れ、同県3区から無所属で立候補している小山展弘(こやま・のぶひろ)候補の個人演説会に参加し応援演説を行った。

 この中で安住元財相は、民進党が新執行部になり野党連携路線を見直したことに触れ「われわれと共産党は考え方に違いはあるが、安倍政権が嫌だし上から目線を止めてほしい、自民党のおごった態度を改めさせるには、100議席くらい議席を減らしたほうがいい――そのためには多少考えが違っても野党でチームを組んでやったら、それを必ず実現できた」との見方を示し、リベラルをも包含する政党のあり方の重要性を指摘した。

 また、現在の格差が深刻化した社会で「それを縮めるほうに頑張れる良識的な政治家を集めたい。それが小山候補と私の政策の軸にあるところだ」と説明。これまでの国会活動を通じて見てきた小山候補について「地味だが一生懸命やっていることにとても好感をもっていた」と評価し、無所属で厳しい戦いを強いられている小山候補への支援を強く呼びかけた。

 小山候補は、磐田市内でもシャッターが閉まっている店舗が増え続けている事例を示し「アベノミクスで地域経済は良くなっていない」と分析。「政治とは究極的には取るか与えるかだ。与える方が大事だ」との二宮尊徳の主張に景気を豊かにする真髄があると指摘。「まず皆さん一人ひとりが安心して働ける環境になって、皆さんの財布のひもが緩んで、個人消費が伸びて活況を呈する。私たちの暮らしが安定して初めて経済がよくなっていく。このことを私はぶれずに申し上げていきたい」と会場いっぱいの参加者に経済政策の転換を訴えた。