民進党の岡田克也常任顧問は19日、愛知県安城市を訪れて、愛知13区で希望の党公認を得て立候補している大西健介(おおにし・けんすけ)候補の街頭演説会に参加し応援演説を行った。

 現在行われている総選挙について岡田常任顧問は、「自民党が50(議席)減らせば、相当変わると思う」と述べ、「自民党の中でも50減ればさすがに様々な声が出てきて、中には安倍交代を言う人もいるだろう。あるいは来年の(自民党)総裁選挙では安倍さんが出なくなる事態も考えられる。つまり、50減らせば政治に変化が起きる。そのチャンスがこの総選挙だ」と政権交代にはならなくても政治を変えることができると訴えた。

 さらに岡田常任顧問は、「自民党の中にも安倍政治にブレーキをと思っている人はいるはず。公明党の皆さんもそう。自民党は議席が減らなければもう公明党のブレーキは効かなくなる。そして、他の野党を支持している皆さんも、ここは大西健介に投票していただきたい。そうでないと自民党が得するだけだから。安倍政治が続くだけだから。どうか皆さまの大西健介に対する心を一つにしての支援をお願いしたい」などと大西候補への支援を呼びかけた。

 大西候補は、今年の8月に亡くなった羽田孜元総理の「政治は民のためにある」という言葉を引用したうえで、「今の政治は民のためになっていない。今の国民に背を向けた政権に終止符を打たなければいけない。今のままで行くと、与党が圧倒的多数を占めて、選挙の後で何も変わらないことになってしまいかねない。それどころか、選挙が終わったら安倍総理は国民の信任を受けたんだと言って、森友学園や加計学園問題についても丁寧に説明すると言ったが、うやむやにしてしまう可能性が出てきている」などと与党が圧勝することによって安倍政権の疑惑がうやむやになる懸念を指摘した。そのうえで、「まだ皆さん間に合います。明日の天気を変えることはできないが、明日の政治は皆さんの1票で変えることができる。どうか皆さん、投票所に足を運んで、そして政治の流れを変えていただきたい」と投票に行くことを聴衆に呼びかけた。