無所属の会の岡田克也代表は5日、党本部で定例の記者会見を行った。

 同日の閣議で2019(平成31)年4月30日ご退位、5月1日改元とすべきとの皇室会議報告があり、このことが8日に閣議決定されることに触れた岡田代表は、「日程が固まったことを厳粛に受け止めたい。つつがなく一連の儀式が行われ、広く国民の皆さんの理解を得て祝意のなかで儀式が円滑に進むことを願っている」と述べた。

 「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」の付帯決議に本法施行後速やかに女性宮家の創設を検討という内容が規定されていることについて、「本法施行後速やかにとなると平成31年5月1日以降とも受け取られかねない。政府で検討とあるが、国会がそれに制約される必要はない。ご退位の問題も途中の段階から国会主導で議論が行われたわけで、女性宮家の問題は急ぐ話なのでしっかりと国会で議論していく必要がある。具体的にどうするかは、今後党としての考え方も執行部と相談したうえで、議長や副議長に対して申し入れをしていきたい」と女性宮家の在り方を議論していくことに言及した。

 今特別国会を振り返って、「森友・加計学園問題についてしっかりとした議論を尽くすことができなかったのが大きな後悔として残る」と語った。この問題に対する安倍総理の対応については、「『財務省がいるから信頼して答弁していた』という趣旨の話をしていたが、ご自身の問題でこれだけ国会で何度も取り上げられたことについて、財務省がいるからそれをおうむ返しに言っていたというのは、極めて無責任な発言で官僚にその責任を押し付けるもの。ご自身としてどう考えていたのか、あるいは考えているのか、まだしっかりと説明責任を果たしていないと思うので、これからもこの問題を問うていきたい」と今後も追及する考えを示した。

 多数をもつ与党に対して野党が対抗する方法を問われると岡田代表は、「例えばスキャンダルの事実をただす。そういうことについては、野党3党(民進、立憲、希望)はしっかり協力してチームをつくるとか、そういうことができなかったのが今回の反省点。特に参院で他の2党はほぼ議席がないので、参院で民進党が受け止めて、(衆院での)希望や立憲の質疑も踏まえて質問すると。そのためにはやはりチームが一つになっていないと十分ではない」と今後の野党連携の課題に触れた。