民進党の増子輝彦幹事長は11日、定例の記者会見を党本部で開いた。

 増子幹事長は冒頭、(1)18時から「党の戦略・組織・運営に関する改革本部」(党改革本部)を開き、中間報告(たたき台)の修正内容を話し合うこと(2)有田芳生参院議員が離党届を提出したこと――について話した。

 党改革本部中間報告については、9日の全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議などの場でさまざまな意見が出たことを踏まえて、11日夕刻に開く党改革本部の会合で「たたき台」を一定程度修正したうえで13日の常任幹事会に提出する考えを示した。

 有田議員の離党届提出の受け止めを問われると、「率直に申し上げて大変残念であり、私自身も親しい議員の1人なので辛い」と述べる一方、「自分の思想、信条、政治行動に責任をもって離党する決断をされたのだから、基本的にはそういう意思は私は大事に受け止めたい」と語った。離党届の扱いについては、13日午後に開く執行役員会、常任幹事会で検討していくと述べるにとどめた。

 川田龍平参院議員(党籍はないが会派に所属)の立憲入党表明に続く有田議員の離党表明について今後の対応を問われると、「離党者などが続くことについては大変申し訳なく思いながら、今後1人でも離党者が出ないように最大限の努力をしていきたい。また、そのような気持ちにならない体制を1日でも早く作っていくことが肝要だ」と党の新体制作りを急ぐ考えを示した。

 年明けの通常国会から希望との統一会派結成を検討していると一部で報じられたことについては、「今すぐに統一会派を組もうという動きをしていることはない」と報道の内容を否定し、「何度も言っている通り、あくまでも、できれば3党一緒(民進、立憲、希望)で国会対策をやっていくのが安倍政治に対する一番基本的な国会対策ではないか。衆院がそうなれば自ずから参院も同じような形ができるだろうと思っているので、そのような形ができるように鋭意努力をしたい」と3党で国会対策に臨む体制を目指していくことを強調した。