増子輝彦幹事長は18日、定例の記者会見を党本部で開いた。増子幹事長からは、(1)16日の全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議で立憲民主党と希望の党へ統一会派結成の申し入れをすることが了承されたこと(2)20日に両院議員懇談会を開き党の改革等について意見交換する予定であること――が報告された。

 立憲民主党の枝野幸男代表が統一会派の結成に否定的な考えを述べていることが報道されているため、希望の党との統一会派結成を先行させる考えはないか記者団から問われると、増子幹事長は「どちらが先ということではなく、あくまでも私どもは希望・立憲の両党同時に申し入れしたい」「現時点で枝野代表がそのような発言をしているのも知っているが、今度は公党として正式に申し入れするので公党としての何らかの回答があるのではないかと認識している」と述べた。

 統一会派の結成をなぜ急ぐのかを問われると、「先の特別国会の状況を見れば、やはり政府・与党のこのやり方についてまったく手も足も出なかった。特に代表的なことは質問時間の件。野党がばらばらになって国会対策をやっていくならば、引き続き政府・与党の思い通りになってしまうという大変な危機感を持っている」と野党がバラバラでは政府・与党の思い通りになってしまうことの懸念を指摘。そのうえで、「国会対策上はできれば一緒にやっていくことがわれわれの党利党略の問題ではなくて、国民の皆さんに対するわれわれの責任ではないか」と強調した。

 沖縄県宜野湾市の小学校に米軍ヘリコプターの窓が落下した事件について民進党の考えを求められると、「1日も早くこのことについてはしっかりと米軍から報告を受けて、再発防止を含めて私どもが要求すべきことは徹底的に要求していくことが必要だ」との考えを示した。さらに増子幹事長は、「この件について閉会中審査もやらせてほしい。と同時にこれからの米軍の報告あるいは政府がどのような結論をどういうふうに出してくるか分からないが、場合によっては私どもは党としてこの問題についての調査団を派遣する考えも検討しているところなので、私どもも徹底してこの問題に取り組んでいきたい」と党として現地調査を検討していることを明らかにした。