増子輝彦幹事長は31日午後、記者団に対し、同日開いた党拡大執行役員会で立憲・希望両党に対する統一会派呼びかけに関する経過等を報告した旨を語り、その後記者の質問に答えた。

 立憲民主党との交渉については、「一度断られたが、『さらなる検討のお願い』との文書を福山幹事長に出させていただいた。それについて、やはり3党一緒では検討に値しないので、今回をもって私どもとしては拒否をしたいという回答があったが、私としては3党一緒のテーブルではなく、ぜひ、私ども民進と立憲、合わせて民進と希望と、それぞれ幹事長の協議の場のような形で、2党間でそれぞれやるということで、再度、皆さま方にお願いするということを申し上げた。これについては正月早々に福山幹事長にあらためて書面で正式な申し入れをさせていただく」と語り、その旨について電話では福山幹事長には伝えてあり、正月早々、文書で正式に申し入れる考えだとした。

 一方、希望の党との交渉については、28日に開催された希望の党の役員会で、「(統一会派に向けた)協議に入ってもいい」との決定に至り、その後、希望の党の古川幹事長と電話でやりとりしたと報告。年明け早々の1月3日16時から名古屋で第1回目の協議を両党幹事長、国会対策委員長の、「2幹2国」で正式にスタートすることになった旨を明らかにした。

 増子幹事長は「基本的には今、申し上げた2点を(党拡大執行役員会で)ご了解をいただいた。来年早々から両党にあらためてしっかりと働きかけながら国民生活の向上(を目指し)、何とか次の通常国会で安倍政治と対峙(たいじ)し、安倍政治の暴走を食い止めながら国会対応もしていきたいという願いも込めながら、何とかこの合意が取り付けられればなと思いながら、年を越していきたい」と語った。