無所属の会の岡田克也代表は23日午後、定例の記者会見を党本部で開き、明後日からの代表質問などに臨むにあたっての考えを述べた。

 冒頭で岡田代表は、草津白根山の噴火、雪崩による被災者にお悔やみとお見舞いを表明した。

 第196通常国会冒頭の安倍総理施政方針演説に対する代表質問について、「明後日午前中が大塚耕平代表、午後に私が代表質問に立つ。今回の施政方針演説はあまり挑発的でなかったところは評価できるが、財政健全化にあまりにも無頓着だ。私の理解ではプライマリーバランス(PB)黒字化は(財政健全化に向けた)第一歩に過ぎない。安倍さんは、PB黒字化が実現すればそれで財政が健全化したと思っているかのような言い振りだった。あくまで第一歩だとの認識に欠けているのではないか」と厳しく指摘。財政健全化問題を厳しく追及していくと語気を強めた。

 統一会派結成については、「希望とは今国会では難しくなったと思う。立憲とどうするかが問題。これはしっかりと時間をかけてやっていく問題ではないか。いろいろな意見がある中で統一会派を結成することは簡単なことではない。民主と維新との合流では、じっくりと話すことが10数回。半年ぐらいかけている。信頼関係がとても大事だ」「統一会派まで行かなくても、立憲、希望とそれぞれ国会で協力できる状況を作り出さなければいけない」との考えを示した。

 憲法問題、自民党が3月の大会までに改憲案をまとめるとしていることへの対応を問われ、「中身については特に9条2項の話だと思う。私は変える必要はないという考えだが、これを削除して集団的自衛権を制限なくできる国にするということが自民の改正草案だ」「いつ考え方をまとめるかについては、いずれタイミングを見て、憲法をしっかり議論する場を党内に作ることになると思う」と答えた。