民進党は29日、第60回常任幹事会を党本部で臨時に開いた。

 大塚耕平代表はあいさつの中で、「国会冒頭から沖縄をめぐって自民党の前内閣府副大臣の信じられない発言で辞任という事態になった。内閣の緩み具合、そして国民の皆さんの気持ちを蹂躙(じゅうりん)するような大変由々しき事態だ。厳しく安倍内閣と対峙(たいじ)していかなければならない」と政府・与党の姿勢を厳しく批判。一方「喜ばしいニュース」として、最近の福岡・久留米市、沖縄・南城市、福岡・太宰府市、岐阜市の市長選挙で元民主党・民進党の仲間が当選を果たしたことを紹介した。

 報告事項では、増子輝彦幹事長が「草津白根山噴火対策本部」を24日に設置したことを報告。足立信也政務調査会長が(1)昨年の衆院選での9月28日時点での政権公約原案を参考資料として党ウェブサイトで公開した(2)希望の党との働き方改革に関する合同会議を定例開催することになった(3)森友学園・加計学園疑惑調査チームの調査事項にスーパーコンピュータ補助金をめぐる疑惑を加え、体制を強化して取り組む――ことを報告した。平野博文国会対策委員長、那谷屋正義参院国会対策委員長は補正予算審議の日程などをめぐる現下の国会情勢と対応方針を報告した。

 協議事項では、増子幹事長から党大会議案について党所属国会議員や地方組織に原案に対する意見を募集した結果を踏まえた文言修正案の提案があり協議した。これらの最終的な取り扱いについては次回の常任幹事会でさらに協議して結論を出すこととなった。