森友学園・加計学園疑惑調査チーム座長の桜井充参院議員は9日、財務省から400ページ以上におよぶ「森友学園事案についての法律相談の文書」が開示されたことを受け、緊急の記者会見を開いた。

 文書が開示されたことを受け桜井座長は、「これからきちんと調べてどの辺に問題があるのか、どういう裁量が働いていったのか、きちんと行政手続きを踏んでいったのかについてチェックしたい」と今後詳しく調査する考えを示した。

 他の野党との連携については、希望の党の今井雅人衆院議員から合同で会議を開く誘いがあったことを明かし、「希望の党と一緒にこれから追及チームの開催を行っていきたい。いろんな意味で希望の党と連携を深めていきたい」と述べた。

 森友学園問題の追及ポイントを記者団から問われた桜井座長は、(1)正しい契約が結ばれたかどうか(2)行政がゆがめられたとすると誰によってどのような圧力がかかったか(3)総理や総理夫人等の権力の中枢に依頼すれば物事が変わっていき政治がゆがめられていくこと(4)行政が国民の知る権利に十分に答えていないこと――等を挙げた。

 桜井座長は、「国有財産と言っているが、これはあくまで国民の皆さんの財産。国民の皆さんの財産が不当に安く売られれば国民の皆さんにとっての損失なので、きちんと追及していかなければいけない」と語った。