無所属の会の岡田克也代表は13日、定例記者会見を党本部で開き、(1)朝鮮半島問題(2)森友学園問題の関係資料について(3)日経新聞の記事――等について述べるととともに記者からの質問に答えた。

 冒頭で、日本海側での豪雪災害にふれ、「東北、北陸、山陰地方など日本海側で大雪が降り除雪が間に合わない状態となっている。わが党の青年委員会も福井県に入って除雪の支援を行った。明日は希望の党と合同でヒアリングを行うことにしている。現地の状況を把握しつつ、どのような対応ができるか検討していきたい」「関係者の皆さまにはお見舞いを述べたい」と話し、雪害対応に向け取り組みを強化していく考えを述べた。

 朝鮮半島問題では、「南北首脳会談が行われた。会談の場で文大統領が、核・ミサイル問題について何も提起しなかったと伝えられていることに強い懸念を持っている。これは北朝鮮に誤ったメッセージを与えかねない。オリンピック後さまざまなことが起こることが想定される。対立を一層深刻化させることになるのではないか」と述べ、懸念を表明した。

 日韓首脳会談が開かれたことにも言及し、「米国が先制的に武力行使をする可能性が取りざたされている中で、日韓が協力してそういう事態がないようにする確認ができなかったことは、日本にとってマイナスであったと考える。直接的な影響を受ける両国が、しっかり連携していくことが重要だ」とし、国民の命と暮らしを守ることが政治の最も重要な役割だと指摘した。

 森友学園問題の資料については、「今回出てきた20件の資料で全てかどうか分からない。安倍総理が各大臣に、土地の払い下げに関するあらゆる資料を提出するように指示すれば出さざるを得なくなる。なぜ安倍総理がそれをしないのか極めて不思議だ。安倍総理には事実関係を明確にし、それによって国民の信頼を取り戻す責任がある」と述べた。

 茂木大臣の線香問題に関連づけて岡田代表の香典代の支出を取り上げた13日の日経新聞朝刊の記事について、「非常に驚いている」と表明したうえで、「2010年から13年までの私の支出についてはすべて選挙区外のものであり、法令上何の問題もないと明言している。しかし、あたかも私の政治団体の支出に問題があるかのような記事構成となっている。明らかに読者に誤解を与えるもの。こういった記事が出たことについて、極めて遺憾だ。なぜこうした記事を書いたのか」と不快感を表し、日経新聞に説明するよう求めた。

 希望の党との連携をめぐる「けじめ問題」について問われた岡田代表は、「保守2党論や改憲問題、安保法賛成などの希望の党の考え方とは違うと無所属を選んだ。そういう考え方が残ったままの希望の党と安易に組むことはできないということ。そこが変わったこと、また小池さんの考え方に投票した有権者もおり、両方に説明責任が求められる。それにきちんと対応することが『けじめ』だと考える」と答えた。