民進党は28日、第64回常任幹事会を党本部で開いた。

 大塚耕平代表は冒頭のあいさつで、「今日衆院で与党は予算の採決を図っているが、この審議を通じて労働法制、裁量労働制についてのずさんな法案作成過程のプロセス、さらにはその背景のデータについての問題が浮き彫りになった。こうなった以上は本来もう法案の提出を断念する、あるいは裁量労働制と高度プロフェッショナル制度は取り下げるというのが真摯(しんし)な対応だと思うが、今日の段階では『実態調査を行う』ということは(安倍総理は)表明したが、まだ裁量労働制等を断念するというところまでは言っていないので、仮に今日衆院を通った場合は、参院で厳しくこの点を指摘していく」と表明。あわせて、「野党6党、横暴な安倍政権の国会運営、国のかじ取りに対して結束して足並みをそろえて対応していく姿勢が徐々に整いつつあると思うので、これからさらに一致団結して安倍政権と対峙(たいじ)していく」と野党6党の国会内での共闘を強化していく考えを強調した。

 報告事項では、増子輝彦幹事長が党の追加役員人事として国民運動局長代理に真山勇一参院議員、同副局長に矢田わか子参院議員を選任したことを報告した。足立信也政務調査会長、平野博文国会対策委員長、那谷屋正義参院国対委員長がそれぞれ来年度政府予算及びその関連法案についての賛否の対応や国会情勢などについて報告した。

 協議事項では、榛葉賀津也選挙対策委員長代行が京都府知事選挙での候補者推薦について提案し、提案通りに決定した。