無所属の会の岡田克也代表は6日午後、定例の記者会見を党本部で開き、(1)財務省の決裁文書書き換え疑惑(2)北朝鮮情勢――等について考えを述べた。

 財務省が森友学園に関する決裁文書を書き換えた疑惑について、岡田代表は「考えられないこと」だとし、「もしそういうことがあれば、それはもちろん当事者の公務員倫理が根本から問われるし、普通は担当者の判断でできることではない。大きな力が働かないとこういうことは起こりえないことだ」と財務省の担当者だけの判断ではできないとする見方を示した。そのうえで、「立法府と行政府の問題だから、与党の皆さんも一緒になって事実解明についてしっかりと力を合わせて努力していく。そのことをお願いしたい」と与野党問わず真相究明をすべきと訴えた。

 北朝鮮情勢について岡田代表は、韓国が平昌オリンピックを機会に北朝鮮との対話のチャンネルを作ろうと努力していることを評価する一方、日本が国際社会として北朝鮮に圧力をかけることについては賛成の意を示すと同時に、「それだけで終わってしまうのでは当事国としてあまりにも問題」と批判的な考えを述べた。今後対応すべきことについては、「ロシアや中国も含めてきちんと圧力をかけていくと同時に、6カ国協議のメンバー国は協力しながら、大前提として核を放棄させるという目的達成に向けて、より効果的な道を探っていくということが重要ではないか」と語った。

 米国のトランプ大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入について関税を引き上げようとしていることについては、中国への影響が大きいことから「北朝鮮について中国の役割が極めて重要であるなかで、あまりいいタイミングで打ち出されたことではない」と述べ、「中国との関係が悪くなるようなことについてはよくよく考えた方が良い」と米国が慎重な対応をすることを望んだ。