平野博文国会対策委員長は14日、定例の記者会見を国会内で開いた。

 財務省の決裁文書改ざんという前代未聞の事態を受けて、「なぜ、誰の指示でどういう目的で行われたのか明らかにならない限り、国会を正常化することは到底考えられない」と述べ、与党から事態収拾に向けた回答がない限り、野党が審議に応じる環境にない状況には変わりはなく、この事態が続くという認識を示した。

  さらに平野国対委員長は「真相究明をするため、われわれは8日の幹事長会談で確認したように国政調査権を発動してしっかりと原因究明をする。さらには関わった人物の証人喚問を求めて原因究明をはかる。これは国民がいま一番知りたいことだという認識に立ってこういうアクションを行っていく」旨を語った。

 あわせて平野委員長は「われわれはいつでも審議に応じる立場だ」と強調し、与党からの具体的な提案があれば野党の幹事長・書記局長会談で対応を協議すると述べた。