那谷屋正義参院国会対策委員長は23日、定例の記者会見を国会内で開いた。

 この中で那谷屋委員長は、財務省の決裁文書改ざん問題で会計検査院が改ざん後の文書の提出を受けて報告書をまとめていたことや、森友学園の籠池氏が7カ月以上も勾留されていることに触れ、「あらゆる機関が官邸に右に倣えという状況になっている」と指摘。「民主主義あるいは自由の国ということが疑われる状況になっていることは大変まずい。それぞれの問題について国会の中で明らかにしながら、さまざまな課題を払しょくしていかないといけない」と懸念を示し、「1日も早く安倍政権には退陣をしていただく。そのためにも野党として全力で取り組んでいかなければいけない」と決意を語った。

 自民党の憲法改正推進本部が、憲法9条2項を維持したまま自衛隊を保持すると規定する方向と報道されていることについて考えを問われると、「信頼されていない中で憲法の議論すること自体神経が分からない。もともと安保法制を含めて憲法の勝手な解釈でゆがめている人たちが憲法改正を言う資格があるのか」と強く批判した。

 今後の予算委員会の日程については、「証人喚問を終わった段階で、28日午前中に集中審議を申し入れしている」と26日の集中審議に加えて27日の佐川前国税庁長官の証人喚問以後にも集中審議の開催を要求し真相解明に近づけていく考えを明らかにした。