無所属の会の岡田克也代表は3日、定例の記者会見を党本部で開いた。

 この中で岡田代表は、保存していないと政府が答えてきた陸上自衛隊のイラク派遣の日報が、今年の1月までに見つかって今になって存在することが発表されたことについて、「予算成立を、そして予算委員会が終わるのを待っていたかのようなタイミングで出てきたことは不自然」と指摘し「しっかりと議論の場を設けて議論していく必要がある」と考えを述べた。

 岡田代表は安保法制の議論時に国会で質疑した内容に触れ、「イラクへの自衛隊派遣について、陸自の活動も大きな話題になったが、空自の活動は米兵を運ぶなど、より戦闘行為に近い。そういった行動をしていた可能性が高い」と航空自衛隊がイラク派遣時に戦闘行為に近い活動をしていたのではないかと指摘。そのうえで、「陸自があるなら空自もあるはずだから空自の日報も探して出してもらいたい。イラクに対する派遣法制に反するようなことが事実上行われていたのではないかという懸念に対して、しっかりと検証する必要がある」と航空自衛隊の日報の検証を求めた。

 1日の全国幹事会で出席者から無所属の会が新党構想に対してどのような対応をとるか質問されたことに触れ、岡田代表は自身の考えとして「25年間自民党に代わる政権を担いうる政党を作ると一貫してやってきたその信念は揺るがないし、目指すことは変わっていない」「執行部が考えている新党の方向性で行くということであれば、その構想がうまくいくことを願っている」「私自身がその新党構想についてどういうスタンスをとるかは現時点では決めていない」と3つの考えを表明した。自身の考えを踏まえて「私には私の考えがあり、とにかく政権交代可能な政治、自民党に代わる政権を担う政党をつくるために自分がどういう行動をすべきなのかという視点でしっかり考えてみたい」と語った。

 厚生労働省東京労働局の勝田智明局長が不適切発言をしたことに対して、加藤勝信厚生労働大臣が処分を検討していると報道されていることについて感想を問われると、「権力を笠に着たような物の言い方で、そういう方が要職にいるのは驚き。意図的に調べをかけることができるというふうにも受け取れるわけで、公平公正でなければいけない行政がそういう形で自分たちに気に食わない、意見の合わない人に集中的に調査をかけるとかがあってはいけない。厳しく対応してもらいたい」と厳しい処分を望んだ。