平野博文国対委員長は18日午前、定例記者会見を国会内で開いた。

 森友、加計、日報、裁量労働、教育現場への不当介入という5つの重大問題で国会が紛糾するさなか、さらに財務省事務次官のセクハラ問題、現職自衛官による小西洋之参院議員への暴言問題と、いまや政府に対する国民の信頼は地に落ちていると言っても過言ではない。このような状況について平野委員長は「これらの問題を放置して国会を進めていくことは、国民に対して政治不信を増大させるだけであり看過できない」とし、会見に先立って開かれた野党国対委員長の協議で、早急に野党としての要求事項をとりまとめ与党に申し入れることを確認したと語った。

 民進党の小西議員に対する現職自衛官による暴言について平野委員長は「『国民の敵』などといった発言は戦前を思い起こさせるような言葉で、シビリアンコントロールがまったく効いてない」と述べ、「小野寺防衛大臣は辞めるべき」との見解を示した。

 相次ぐ不祥事について平野委員長は、「すべて安倍総理から端を発していることだ」と述べ、安倍総理の責任を厳しく問いただしていく決意を語った。

PDF「野党国対委員長会談で合意した申し入れ文書」野党国対委員長会談で合意した申し入れ文書