増子輝彦幹事長は18日夜、セクハラ疑惑で財務省の福田淳一事務次官が辞任したことを受け、記者団の取材に応じた。

 辞任の受け止めを問われた増子幹事長は「辞任ではなく、麻生大臣は罷免をすべきだった。セクハラ発言は言語道断の問題で、罷免が当然だ。同時に、財務省の森友問題の公文書の改ざん等もあるので、あらためて麻生大臣の辞任も要求する」などと語り、麻生大臣の辞任を求めていく考えを強調した。

 あわせて、このセクハラ疑惑に関して財務省が官房長名で報道各社の担当女性記者に調査協力を求めていた件を増子幹事長は問題視し、「女性記者に名乗り出るよう呼びかけをすること自体がまったく反省がなく、人権も蹂躙していると思わざるを得ない。こういうやり方が財務省の体質なのか、それとも麻生大臣の監督不行き届きなのか等も含め、今後も徹底的にこの問題について真相解明等をしていかなければいけない」と指摘した。

 今後の国会運営への影響については、これに先立って行われた野党幹事長・書記局長会談で一致した4つの要求(1)麻生財務大臣の辞任と福田淳一財務事務次官の罷免(2)森友・加計問題の全容解明のため柳瀬前秘書官など関係者の証人喚問(3)財務省による文書改ざん問題の調査結果の4月中の公表と改ざん前の文書の本文の全容の即時公開(4)自衛隊日報問題の真相究明と自衛官の暴言問題の早期の事実確認――について、政府・与党からの回答を待つことになると回答。「これは国会の危機であり、さまざまな問題が山積している国会の中で覚悟をもって対応していく」と表明した。また、明日以降の審議については「与党からの回答が来るまでは新しい日程協議には応じない。誠意ある回答、国民に対する説明責任も含めたしっかりとした政府・与党の回答を待つ」などと語った。