野田佳彦幹事長は2日、日本私鉄労働組合総連合会(以下、私鉄総連)が東京都内で開いた春闘の中央総決起集会で党を代表して激励のあいさつを行った。私鉄総連はJRグループ等を除く大手私鉄をはじめとする鉄道会社、タクシー・ハイヤー会社、バス会社の企業別労働組合などが加盟する労働組合の連合体であり、本集会には組合員ら約3千人が集まった。
野田幹事長はあいさつで、「春闘のヤマ場に当たり、私鉄総連の田野辺中央執行委員長はじめ皆さんの連日連夜のご奮闘に敬意を表する」と述べたうえで、「(政府は)日本経済が好循環といいながら、国民の皆さんにとっては何も実感できない状況。だからこそ今次春闘で皆さんが掲げる月例賃金の引き上げの要求実現の貫徹が経済を元気にする第一歩につながる」とし、「雨の一滴は小さな粒だが、たまって流れ出し、せせらぎとなり小川となり大河になっていくよう、組合員一人ひとりの力を結集して何としても勝利を獲得していただきたい」と参加者を激励した。
集会では、「3年連続で獲得した賃上げの流れを継続させるとともに、大手組合の闘いを中小・ハイタク組合へ波及させ、デフレからの脱却と消費拡大による、日本経済の持続的成長につなげなければならない」「すべての組合員の団結により、私鉄労働者の月例賃金の引き上げに徹底してこだわる」などとする宣言を採択した。
同集会には民進党私鉄交通政策議員懇談会会長の横路孝弘衆院議員をはじめ、辻元清美、古川元久両衆院議員、柳田稔・福山哲郎両参院議員も出席した。