民進党の政務調査会長に就任した山尾志桜里衆院議員は、結党大会終了後、記者団の取材に応じた。

 記者団から、野党第1党の政調会長に抜擢(ばってき)されたことを受け、今後何を訴えていくかと問われ、「(政調会長に抜擢された)きっかけは待機児童問題だと思うが、あの問題に苦しんでいる子どもやお母さんの声など、政治にいちばん切実な声を持っている人は、政治からいちばん遠い場所にいたんだということを実感した。そういう国民の声を聞いて、国民の言葉で語るということが、私が果たせる役割かなと思っている」と述べた。

 政調会長として多くの政策課題に応えなければならないことについては「私たち民進党も、1つ1つの課題に対して、対案や対案に先んじた自分たちの考えが明確にあるのだということを、自信を持って伝えていきたい」と抱負を語った。

 「政治からいちばん遠い場所」にいる人を、どう政治に近づけるかという問いに対しては、「小さい声でも、それを必死に集めて政治の現場に届けようという、国民の皆さんのいろんなアクションが起き始めていると思う。そこにしっかり目を向けてキャッチして、できるだけいろいろな既成概念やイデオロギーに捉われずに、困っていることを助ける、困っていることに対して解決の道を示す、ということを皆さんの力を借りて一緒にやっていきたい」と述べた。

 自身も1児の母親であることから、子育てとの両立について問われた山尾政調会長は「確かに普通のお母さんよりは子どもと一緒いる時間が今も短いし、これからも短くなるとは思うけれども、しっかりその時間も取りながら、自分のやっていることが、ひいては自分の子どものためにも、日本中の多くの子どものためにもなるに違いないと信じて、頑張ってやっていきたい」と笑顔を見せた。