民進党は30日昼、新体制発足後初となる衆院国会対策役員・理事合同会議を開催。国民の声を代弁し政権・与党に論戦を挑んでいくことをあらためて確認した。

 安住淳国会対策委員長は冒頭、「民進党となって船出の一日。われわれはこれから、政権政党を目指し、いろいろな意味で国会で存在感を発揮しなければいけない。自公政権に対抗するのは国会だ。議席数を見ても民進党が国民の声を代弁して政府・与党にぶつかっていかなければ、今この国でまっとうに論戦をできる政党はない。そういう意味で一人ひとりの責任は極めて重いと思って頑張っていただきたい」とあいさつ。特に、来週からTPP(環太平洋経済連携協定)の承認案と関連法案の国会審議が始まることから、「自民党は先の選挙で『TPPはやらない』という大々的なキャンペーンを行い、農家からたくさん票をもらった。しかし結果的には農家の皆さんを裏切った。自民党はよく民主党のマニフェストに対し『嘘つきだ』と言っていたが、そっくりのしをつけて返したいと思っている。国際ルールに基づいた新しい貿易のルールを作ろうということだが、果たしてわが国にとって国益に資するものなのかは多項目にわたって検証しなければならない。チームワークよく、国民が持っている疑念や疑問について、その付託に十分応える戦いをしていきたい」と力を込めた。