民進党は6日昼、国会対策役員・理事合同会議を開催した。

 会議の冒頭で安住淳国会対策委員長は、5日夜に政府側から示された黒く塗りつぶされたTPP交渉に関する資料を指し示して、「『ブルネイで5月にTPP交渉』というタイトル以外は全部消してある。日本の外務省はUR以下だということが良く分かる。外交交渉で出せないものがあるとしても、こんな子どもだましが通用すると思ったら大間違いだ」と、その隠ぺい体質を厳しく批判。さらに「この資料を閣議や自民党の部会にで出して了解を得たという。明日からの委員会質疑が大変楽しみだ」と、厳しく対決していく姿勢を示した。

 安住国対委員長は、「TPPは、わが国の農林水産業に携わる、また頑張っている方たちにとって本当に影響があることだ。同時に基幹産業である自動車産業で働いている方たちにも影響がある。関税撤廃はある意味メリットもあるが、大きな暮らしの変化、職業の変化を引き起こすので、慎重審議と出来るだけの情報公開を求めていく。そのためにこの衆院での特別委員会がある。明日からはこの資料でどう審議をするのかということを、国民の皆さんに堂々と訴えて戦っていきたい」と述べた。