民進、共産、生活、社民の野党4党の国会対策委員長が8日、審議が中断している衆院TPP特別委員会の今後の運び方などをめぐって会談し、委員の質問に対して石原担当大臣や西川委員長らが誠実に対応することなどを政府・与党に求めていくことを確認した。

 会談終了後、記者団の取材に応じた安住淳国会対策委員長は、「石原大臣は答弁に誠実さが欠ける。西川委員長は本当に中立公正な委員会運営をしていない。(西川委員長)自身が出版予定だった文章がここまで出ているのだから、自分のものだと認めたうえで質疑をしないと。あの真っ黒な資料だけでは質疑はできない。与党に3項目くらいの要求項目を出すが、それをちゃんと満たさないままに委員会に入ることはできないと確認した」などと話した。

 要求項目は(1)理事の要求があった場合、いったん質疑時間を止めて議場を整理し、あらためて議事を再開するような運営を行う(2)質問に対する答弁が正確でないときは、委員長からしっかりと答弁者に注意する(3)(西川)委員長自身に関する質問に対しては、委員長自身が誠意をもって対応する。著作「TPPの真実」を出版しようとしていた事実を認める。ゲラの存在を認める――などで、今後与野党筆頭理事間で協議していくという。