民進党は13日昼、衆院国会対策役員・理事合同会議を開催。衆院環太平洋経済連携協定(TPP)特別委員会での西川委員長の議事運営などをめぐり、同委員会をはじめ審議が中断しているなか、今後の日程などを確認した。

 冒頭のあいさつで安住淳国対委員長は、子どもの貧困対策を推進する超党派による議員連盟の会合で自民党の赤枝衆院議員が12日、貧困の背景について、「親に言われて仕方なく進学しても女の子はキャバクラに行く」などと発言したことに言及。自民党内では、衆院北海道5区補欠選挙の応援に行った大西衆院議員が職業差別とも受け取られる発言をしていることもあり、「こうしたことは小さいことだが大きなことで、その党のおごりや傲慢さが節々に表れているもの。われわれはそこをしっかりと国会で追及したい」と述べた。

 12日に告示された衆院北海道5区と京都3区の補欠選挙については、「(京都3区の候補者)泉健太副委員長には何としても帰ってきてもらうことは前提だが、北海道の戦いは、日本がこの20年一億総中流などと言ってきたが、まさに格差社会が広がっていて、そのなかで本当に必死に頑張ってきたのが(民進党などが推薦の)池田まきさんだと思う。そういう意味では、(相手の和田候補は)世襲の候補者で、おじいさんの代から恵まれた地盤で庶民を低く見て、国会議員の特権をずっと得てきた家柄の名門だろうから、象徴的な戦いだと思う。ぜひ、今の時代を変えるためにも勝利をして政局の転換を図っていきたいので、国会でも補選でも皆さんのお力を貸してほしい」と呼びかけた。

 今後の対応については、同日13時から予定されている民進、自民の国対委員長会談を受けてあらためて指示するとした。