24日投開票となる衆院北海道5区補欠選挙。最終日となる23日、民進党が推薦する無所属の池田まき候補は選挙区内を精力的に活動。「市民の力で北海道5区から政治を変えよう」と呼び掛けた(写真上は、江別市内での最終街頭演説会)。

 JR新札幌駅前での街頭演説会で池田候補は、「誰ひとり置いてきぼりにしない社会を、そして心の底からすべての人が安心できる社会の仕組みをつくる」と表明。「幼い頃、生きることさえつらい思いをしてきた。10代になり、自分の道は自分で切り開けると思ったときには差別や偏見といった大きな壁に何度もぶつかった。しかし、福祉や介護の現場で働くようになるなかで、目の前にいる今の自分を信じてもらうことができ、生きる勇気と力を与えてもらった」と振り返り、だからこそ「誰一人置いてきぼりにしない社会」を目指すと力を込めた。

 「私たち市民が願うのは、ささやかにでも暮らすことができ、幸せな時間、ほっとできる時間を過ごせることではないか。穏やかで、平穏でいさかいのない、争いのない、暴力や武力や武器のない日々なのではないか。それこそが私たち市民、国民の永遠の願いだと思っている。その平和の願いをかなえたい」と主張。安心な社会をつくっていくために、いまの制度では本当に支援が必要な人に届いていない介護や福祉の制度や年金制度の改革に取り組むとも述べた。

 「私たち市民の声を届けるのが今回の選挙。日頃の安心の社会や平和への願いだ。私池田まきは、この思いをいっぱい受け止め、本当に大きな力を頂きここまできた。こんなにも多くの人たちが主役となって、主体的になって動いているのが何よりの力だ。この国を動かす力を北海道5区から作ろう。皆さんの思いを託してください。どうか最後までの力、夢、希望を託してください。どうか勝たせてください。皆さんと一緒に勝利を目指します」と声をからしながら訴えた。

 演説会には池田候補の妹さんも登場。幼少時代父親の家庭内暴力で一家が別れて暮らすことになったことにも触れ、「そんなときにも優しく守ってくれた」と紹介し、「姉、池田まきは本当に困っている人を必ず救う。誰ひとり置いてきぼりにはしない。池田まきを信じてください」と呼び掛けた。

 夜19時からは選挙事務所近くにある江別市内の公園で選挙戦ラストアクションとなる最終街頭演説会が開かれ、「投票へ行こう」「政治を変える。市民が変える。」といったプラカードを掲げた市民ら約2000人が結集。市民によるリレースピーチからスタートした演説会は、19時半過ぎに池田候補が現れるとその熱気は最高潮に達した。池田候補の最後の演説が終了した後は20時のマイク納めを迎えるまで「イケマキ」コールや「市民の力で勝つぞ」コールを大合唱。勝利を誓う市民の声が寒空に大きく鳴り響きわたった。

江別市内での最終街宣