人権の法制度確立に向けて部落解放・人権政策確立要求中央実行委員会(中西啓寶(けいほう)会長=真言宗高野山管長)が23日に開いた2016年度第1次中央集会に小川敏夫参院幹事長が党を代表して出席し、激励のあいさつを行った。

小川敏夫参院幹事長

小川敏夫参院幹事長

 小川参院幹事長は「様々な分野での人権の尊重、差別の解消はわが党の基本的考え方だ」とし、今国会に民自公3党で提出した「部落差別の解消の推進に関する法律案」について、中身は十分ではないとしながらも「政治は積み重ねだ。残り少ない会期だが法律制定に向けてしっかり議論していきたい」と述べた。

 実行委員会の組坂繁之副委員長(部落解放同盟中央本部委員長)はあいさつで、就職差別や結婚差別の温床となった悪名高い「地名総鑑」が最近インターネットで流出していることをあげ「許しがたい。人命にかかわる問題だ。今国会で『部落差別の解消の推進に関する法律案』を何としても制定させなければならない」と決意を訴えた。