民進、共産、生活、社民の野党4党の幹事長・書記局長は1日、国会が閉会したことを受けて国会内で会談した。会談終了後4党共同で記者会見し、枝野幸男幹事長が会談の内容を報告した。

 会談では、今国会では内閣不信任決議案をはじめ、国会のさまざまな場面で野党4党が協力できたことを確認。とりわけ、不信任決議案に盛り込んだ(1)アベノミクスの失敗による経済・国民生活の破壊(2)憲法違反の安保法制の強行にみられる立憲主義・平和主義の破壊(3)沖縄の民意を無視する基地問題や、国民に情報をまったく公開しようとしないTPPなど、安倍政権の強権的な姿勢と手法――は、今後も4党が共有する認識であることを確認した。

 また、今国会で4党が共同で提出した法案は15本であると報告(PDF参照。一部は他の政党も含む)し、それらはいずれも今、現に起こっている問題への4党共通の政策であるとして、「参院選で共通して訴え、選挙後にはわれわれの考え方を少しでも実現できるように最大限戦って、その後も協力していくことを確認した」と述べた。

 また、参院選の32の1人区すべてで与野党が一騎打ちとなる構造をつくることができたとし、「それぞれの地域での事情はあるが、一騎打ちを作ることが目的ではなく、自民党の議席を1つでも減らし32議席全部取るという意気込みで、それぞれが最大限のことをやっていくことを確認した」と述べた。一方、複数区については「それぞれが競い合う中で、結果として自公プラス補完勢力の議席を1つでも減らしていくために、お互いに頑張っていくことを確認した」と述べた。

PDF「野党4党共同提出法案一覧」野党4党共同提出法案一覧