民進党政務調査会長
山尾 志桜里

 本日、自由民主党は「参議院選挙公約2016」を発表した。

 一言で言えば、実績については自画自賛、公約については 目標を掲げるだけで具体策に乏しい、という無責任なものと言わざるをえない。

 国民の実感からかけ離れたデータのみを並べたてて、アベノミクスが確実に「結果」を生み出しているという主張には、 まったく説得力がない。アベノミクスが生みだした「結果」は、消費税引き上げの再延期という、1年半前の「公約」破りに ほかならない。自民党の選挙公約の1ページ目に、安倍総理の公約破りを国民にお詫びする言葉がなかったことは、自民党政権の「上から目線」体質と驕りを示すものである。

 看板政策と言われる、「一億総活躍」「女性活躍」「地方創生」についても、自民党は公約に掲げることと実際にやっていることが大きく異なっており、とても信用できない。保育士や介護職員の処遇改善、長時間労働の是正など、民進党が提出した議員 立法を、与党は審議拒否や否決した。民進党が既に決めた衆院比例代表選挙区で男女交互名簿を可能とする法案、被選挙権年齢の引き下げについても自民党公約は具体策を欠いている。地域主権のために旧民主党政権がはじめた一括交付金を廃止したのも自公政権である。

 民進党は、参院選対策のパフォーマンスに走る与党と一線を画し、共生社会の実現に向けた具体策の実現に取り組んでいく。今回の自民党の選挙公約を反面教師とし、民進党は責任ある参院選挙公約を訴えていく決意である。

以上

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