山尾志桜里政務調査会長は8日午前、神奈川県のJR川崎駅前で、参院選神奈川選挙区に立候補予定の金子洋一参院議員とともに、安倍政権の暴走を止めようと訴えた。

金子洋一議員

 金子議員は、「今度の参院選の争点は一体何なのか。同一労働同一賃金、介護士・保育士の待遇改善など、民進党がこれまで言い続けてきたものを、この2、3カ月になって自公も言いだした。まねしてもらっても結構だ。これは、われわれ民進党が言ってきたことに、やっと自公の皆さんも気が付いたのだろう。私はそういう思いでいっぱいだ」と指摘し、争点隠しをしようとする与党の姿勢を揶揄(やゆ)し、民進党の政策を強調した。

 「そもそもこれまでの自公政権では、経済財政諮問会議、産業競争力会議、規制改革会議と何とか会議という名前の組織が総理大臣の側にいくつもある。そこで大きな発言力を持っている人たちは、資産家、大企業の社長などだ。そういった大金持ちの声を反映させた政策が私たちを豊かにさせたのか」と金子議員は指摘した上で、「皆さんを豊かにする政策を作るには、皆さんの声を経済政策に反映させなくてはならない。その手順を踏む上で一番いいチャンスがやってきた。それが7月10日の参院選だ。民進党は、景気を回復し、私たちの懐を温め、そして国会議員の定数を削減する身を切る改革を行っていく」と述べ、この政策実現のために力を貸してほしいと訴えた。

山尾政調会長

 山尾政調会長は、「暮らしと社会保障を守る、憲法9条を変えてはならない――この二つがこの参院選の争点になると思う。自民党は『1億総活躍』と言っているが、これは偽物だと思う。保育、介護、長時間労働をなくすなどと言っているが、ではなぜ与党は、私たちが国会に提出した保育士等の給与を上げる法案の審議を拒否したのか。なぜ介護士の給与を上げようとする私たちの法案を否決したのか。なぜ残業代ゼロで長時間労働を進める法案を与党はいまだに国会に提出しているのか」と、与党の口先ばかりで選挙目当ての政策を厳しく批判した。

 「アベノミクスで暮らしが良くなったとは思えないと言う声がほとんどだ。円安・株高にすれば、企業がもうかって賃金が上がり消費が増えるとしていたが、実質賃金は5年連続で下がりっぱなし。消費、収入は冷え込みっぱなしだ。目先の利益を追いかけて、本当にやるべきことをやらなかったからだ。私たち民進党は人への投資をしっかりとやる」と訴え、民進党への支援を求めた。

市川神奈川10区総支部長

 神奈川10区総支部長の市川佳子神奈川県議も駆けつけ、「7月10日投開票の参院選挙での皆さんの選択が将来の日本を変えていく。皆さんの力で、民進党を大きくしていただければ、新しい時代が古い既得権益を破って行く。この川崎、神奈川から変わっていくと期待してほしい」と述べ、そのために力を貸して欲しいと訴えた。

川崎駅前で街宣