山尾志桜里政務調査会長は8日、参院選山梨県選挙区に立候補予定の宮沢ゆか(みやざわ・ゆか)公認候補予定者とともに甲府市内で街頭演説や集会を行った。

 山尾政調会長は街頭演説で、「今日、安倍総理も山梨県で演説をしたようだ。その時に、アベノミクスのエンジンをもっと吹かすという演説をしたかもしれないが、アベノミクス3年半の現実は果たしてどういうものか。消費も賃金も下がりっぱなしだ。また安倍総理は言葉に詰まるとすぐに『民主党政権の時よりはましだ』と言うが、皆さん、数字はウソをつきません。民主党政権での3年3カ月で、経済の実質成長率は年率換算で1.7%あった。しかし安倍政権の3年半では年率0.8%と、民主党政権での半分しかない。これがアベノミクスの実態だ」と指摘し、安倍総理の言い訳にごまかされずに、しっかりと民進党を応援して欲しいと訴えた。

山尾志桜里政務調査会長

山尾志桜里政務調査会長

 宮沢候補予定者は、「私は山梨県内で24年間子育て支援をしてきた。いつもいつも子どもたちの幸せ、それだけを目標にしてここまでやってきた。しかし、子どもを取り巻く環境はどんどん厳しい方向に向かっている。お母さんは孤独で、子どもができたら職場で疎まれ、子どもを産んでからも相談する人がなかなか見つからない。子育てと仕事の両立がなかなかできない。さらには介護と子育てが重なって、それを1人で背負って苦しんでいる人がたくさんいる」と、女性が置かれている厳しい現実を報告。その上で宮沢候補予定者は、「介護と子育て、女性が抱え込んでしまう重たい重たい課題だが、この両方を経験した私は、机上で作った政策ではなく、体験者としての思いをたくさん知っている者として、しっかりと国へ訴えていきたい」と述べた。

中島克仁衆院議員

 山梨1区総支部長の中島克仁衆院議員も応援に駆け付け、「この夏の参院選は、子どもたちの未来を守れるのか、皆さんの安心した生活を守れるのか、日本の民主主義、平和主義、立憲主義を守り抜けるのか。それを決める大変重要な選挙だ。公示まであと2週間。投票まであと1カ月と迫ってきた。子どもたちの笑顔のために、力を合わせて全力で頑張りましょう」と力強く訴えた。

輿石東参院副議長

 夕方から開いた集会では、輿石東参院副議長もあいさつに立ち、「安倍総理は、憲法9条だけではなく、25条の生存権、13条の幸福追求権なども変えようとしている。そのことを冷静に見つめてほしい。そして皆さんには、山梨県から日本の政治をひっくり返す、そういう力を発揮して欲しい。全ては子どもたちの笑顔のために。そして、経済、教育など多くの課題を解決するために、皆さんの力を貸して欲しい」と述べた。