枝野幸男幹事長は9日夕、遊説先の石川県野々市市で記者団の取材に応じた。

 石川県選挙区から立候補予定のしばた未来(みき)さんと県内各地をともに回っての印象を問われると、「期待以上に候補者として有権者に受け入れられやすいキャラクターと能力を持っていると思って安心した。想像していた話の分かりやすさに加え、明るくざっくばらんな性格が演説などの活動のなかににじみ出ているのではないか。これは選挙を戦ううえで非常に大事なことだと思う」とコメント。

 自民党王国の石川県の位置づけとしては、「全体で見ても1人区でどれだけ勝てるのか。(与野党)一騎打ちの構造を作るという大きな枠組み作りはうまくいったが、1人区はなかなか厳しいところが多い。そのなかで候補者がいること、衆院での議席はないが候補予定者が早い段階からいたこと、一川(保夫)先生が3年前まで現職だったことなど、いろいろな意味で厳しい1人区のなかでは相対的に戦えているところだと思う。残り1カ月で本人の魅力を伝えきることができれば勝てるのではないか。そういった意味で重要な選挙区だ」との認識を述べた。

 残り1カ月間でどのような活動を期待するかとの質問には、「本人は元気に明るく走り回るしかないと思っている。しばたさんは本人も話せるし、明るくさわやかでざっくばらんな人柄というのは見ていただければ見ていただくほど票が広がると思うので、本人も走ってもらうし、周りも、いかに本人と接してもらう場をたくさん作っていくかが大事」「せっかく一騎打ちの構造ができているので、内向きの活動ではなく外にどう運動を展開していくか、無党派層や自民党が保守だと勘違いをしている本当の保守の人たちにどう輪を広げていけるのか。そういう地道な活動を多くの皆さんにやっていただけるかがポイントだ」などと答えた。

 舛添要一東京都知事をめぐる問題については、「知事よりも知事をつくった自民党と公明党の反省や責任がまったく出てこないことに大変違和感を覚えている。知事の問題であると同時に、あれだけ総理自身が乗り出して舛添知事をつくったのは自民党と公明党であって、他人事みたいなことをやるな」と断じた。