【千葉】「すべての人を置いていかない、共に生きる社会を目指す」小西議員が蓮舫代表代行と訴え

 蓮舫代表代行は12日、千葉県市川市を訪れ、来る参院選に民進党公認で立候補予定の小西ひろゆき参院議員とともに街頭演説会を行った。

小西ひろゆき参議院議員

小西ひろゆき参院議員

 小西議員は、父親を21年間介護してきた自らの体験をふまえ、政策課題として(1)共生社会をつくること。かけがえのない尊厳、幸せ、暮らしを、公正なルールのもとでみんなで支え合う社会を作ること(2)日本が世界に誇る民主主義、平和憲法を取り戻すこと──を訴えた。

 昨年の臨時国会で、憲法学者の多くが違憲と指摘した安保法制が強行採決されたことを取り上げ、安倍総理が解釈改憲を行ったことを「日本が法治国家、民主主義国家でなくなってしまう」と批判した。また、高市大臣による放送局の電波停止発言に触れ、かつて自身が総務省で放送法を担当していたことを紹介し、「番組に時の権力が言いがかりをつけて放送局の電波全部を止める、そうした放送法の解釈。なぜそのようなことになったのか。誰も知らない間に、昨年5月、安倍内閣が、放送法の解釈を勝手に変えていた」「戦争を禁止した憲法9条すら理屈にならない理屈で捻じ曲げる強行採決を許した瞬間に、他の法律は安倍政治の前でなす術(すべ)がなくなってしまう。だから今こそ安倍政治を止めなければいけない。今ならまだ間に合う。今なら法治国家を守ることができる」と訴えた。

 「法律違反の政治の下で一番犠牲になるのは、かつて脳卒中で寝たきりだった私の父のような弱者や格差社会で苦しんでいる子どもたち、夢を奪われている若者たちだ」と述べ、集まった人びとに共生社会を守るための支援を呼びかけた。

蓮舫代表代行

蓮舫代表代行

 経済対策で支持を受けて大勝した安倍政権が、マニフェストにたった2行載せていただけの特定秘密保護法の強行採決を行ったこと、消費増税を進めることを約束した選挙の直後に集団的自衛権を認める安全保障法制の強行採決を行ったことを挙げ、「言ってることとやってることが違う」と、今回もまた憲法改正について触れようとしない安倍総理の姿勢を批判した。

 さらに、「憲法を改正すると声を出すのは時の総理ではない、国民のみなさま方ではないですか」「上から押し付ける間違ったやりかたをみなさまの民意で退けていただきたい」と呼びかけた。

 蓮舫代表代行は1年間に10万人が介護のために仕事を辞めざるを得ない現状に言及し、「この人たちが仕事を続けるためにどうすればいいか。介護制度で保障されてる介護事業所を豊かにするしかない。ところが安倍総理は介護保険制度が始まって以来、最大の報酬の引き下げを行った。収入が介護報酬しかないから(介護分野で働く)人がどんどん減っていく。言ってることとやってることが違うのに、介護で悩んでいる人たちの背中を支えることができるのか。改めてお金の使い方を問わせてほしい」と訴えた。「予算を人への投資に振り分けるのが民進党の原点だ」「すべての人を置いていかない、共に生きる社会を目指す」「今回の参議院選挙では(改憲勢力に)間違っても3分の2を取らせない」と演説を締めくくり、小西議員への支援を呼びかけた。

小西ひろゆき参議院議員

小西ひろゆき参議院議員