山尾志桜里政務調査会長は12日午後長崎県を訪れ、今度の参院選に長崎県選挙区から民進党公認で立候補予定の西岡秀子さんとともに長崎市内で開かれた街頭演説会に立ち、民進党の政策を訴えた。

西岡候補予定者

 西岡候補予定者は、「私は、父親が国政で仕事をしていたことから、幼いころから私の傍らには政治があった。その関係もあり、自分なりに日本の政治というものを見続けてきたが、今ほど国民の声が届かない政治というのはこれまでには無かったと思う。安倍政権は昨年、強硬な手段で安保法制を成立させた。TPPについても、交渉内容は今だに説明がなく、国会決議を無視した形での交渉となっている。さまざまなところでルールを無視し、筋の通らない政治が運営されている。安倍政権の国民不在の政権を運営を止めるには、今回の参院選が最後の機会だ」と話し、みんなで力を合わせて安倍政権にストップをかけようと訴えた。

 西岡候補予定者は、「アベノミクス、一億総活躍社会などとフレーズは躍っているが、アベノミクスは地方で暮らす私たちには何の恩恵も無い。消費増税再延期も、リーマンショック前夜だなどと、これまで聞かなかった理由をあげて再延期を決めた。率直に対して説明をするべきだった」と、安倍政権の、国民に不誠実な政治を批判した。

 格差問題について西岡候補予定者は、「この4年間で株価は上がったが、実質賃金は下がり続けている。就職率は増えたが、非正規労働者は正規の倍も増えている。年収1千万円以上の人が増えた一方で、年収200万円以下の人も同じように増えている。今政治の力が強い人のところにばかり届いていて、本当に政治の力を必要とする人のところのは届いていない。また男女間格差も問題だ。長崎県の地方議会での女性比率は全国でも大変少ないレベルだ。さらに長崎県選出の国会議員に女性は一人もいない。それぞれの居場所で全ての女性が安心して生き生きと生活し活躍できる社会、女性が望めば安心して子どもを産み育てる社会、ぜひそういう社会を作っていかなくてはならない」と話し、そのために皆さんの力を寄せてほしいと訴えた。

山尾政調会長

 山尾政調会長は、「今度の参院選はものすごく大事だ。その一つとして経済と社会保障が大事だ」と指摘した上で、「お金持ちは大金持ちになったが普通の人の暮らしは豊かにならなかった。大企業と中小企業の利益の格差がこの3年で倍になった。2015年はその格差が最大になっている。これが私たちの実感だ。株が上がれば会社の利益が上がり、賃金が上がって消費も増えるとアベノミクスは言っていたが、民主党政権時での実質経済成長率は1.7%。安倍政権はその半分の0・8%しか伸びていない。安倍総理は議論に詰まると必ず民主党政権寄りはましだと言うが、実際はこれだ」と、アベノミクスはすでに破たんしていることと、民主党政権時の成果も率直に評価をしてほしいと訴え、民進党を応援して欲しいと述べた。

長崎市内で街宣活動