枝野幸男幹事長は14日午後、遊説先の栃木県宇都宮市内で記者団の取材に応じた。

 枝野幹事長は、参院選挙での栃木県選挙区の位置づけを問われ、「1人区でどれくらい競り勝てるかが全体を決すると思っているが、そのなかでもここから1カ月弱で追いつき、追い越せる可能性のある選挙区の1つだ。最大限の力で後押しをしていきたい」と強調。今後に向けては、「分かりやすく明確に訴えていけるかに尽きるのではないか」と述べた。

 たのべ候補の手応えとしては、「正直言ってスタートが出遅れ、最初はきついなぁと思っていたが、ここまでの間に急激に追い上げてきたのは間違いない。何とかこの勢いで進んでいきたい」と力を込めた。

 たのべ候補の人物については、「非常に真面目で誠実な候補だと思う」と評価。「あえて言えば、今は安倍総理のような張ったりと面の皮の厚さが政治家としては成功する要因のようだが、それとは真逆にある」と言い添えた。

 舛添東京都知事の問題をめぐっては、「一貫して申し上げている通り、自民党が製造物責任をしっかり果たせという1点に尽きる」とあらためて指摘。公明党の山口代表が報道各社のインタビューで「公明党として不信任決議案の提出を準備中である」と発言、自民党幹部からも「辞任は不可避である」との発言が出てきていることについては、「山口さんがそう言ったことは半歩前進だと思うが、他人事ではなく、安倍総理が『都知事にはこの人しかいない』と都民の前で推薦をし、選挙で勝っているわけであり、安倍総理が自ら乗り出して引導を渡す責任がある」と述べた。