ガンバロウ3唱

 第24回参院議員通常選挙が公示された22日、枝野幸男幹事長は秋田市のJR秋田駅前で午前9時から開かれた秋田県選挙区・松浦ダイゴ候補者の出陣式に参加。7月10日の投開票に向けた選挙戦の第一声を秋田の地から上げ、「松浦候補が勝つことが安倍政治の暴走を止めるシンボルになり得る」と支援を呼びかけた(写真上は、松浦候補必勝に向けガンバロウ3唱コールを行う枝野幹事長と参加者)。

枝野幹事長

枝野幸男幹事長

 枝野幹事長は、「いよいよ暮らしを守り、ふるさとを守り、平和を守るための大きな戦いが正式にスタートした。何としてもこの戦いは負けるわけにはいかない」「ふるさとの水と緑、空気をしっかり守っていこう。それを守っていただく農業に従事していらっしゃる皆さんの暮らしを支えよう。高齢者の皆さんの老後の不安を小さくするために介護を充実させよう。子どもを産み育てたいと希望する皆さんが安心して生み育てることができるように子育て支援を充実させよう。学校を卒業した若者が正社員になるという、当たり前を取り戻そう。71年前の大きな犠牲の上に掲げられた平和を守っていこう。それができる候補者が松浦ダイゴさんだ」と表明。今回安倍政権の暴走を止めるために幅広い皆さんが結集したことについて、「野合だと言っている人がいるが、こうした状況をつくりだしたのは誰なのか。まさに安倍政治の暴走が『これではいけない』とさまざまな経緯や立場を超えて幅広い結集につながった。大義はわれわれにある。そう確信している」と力を込めた。

 秋田を自身の第一声の地に選んだ理由について、「今はまだ背中を見ているが、これから幅広い皆さんの力強いご支援があれば、松浦候補が全身全霊をかけて秋田中を走り回って訴えることができれば、必ず追いつき追い越すことができる。そして秋田で追いつき追い越すことが安倍政治の暴走を止めるシンボルとなり得ると確信をしているからだ」と強調。「秋田で引っくり返すために党としても全力を挙げるが、選挙は何と言っても地元で、地域で、暮らしのなかで支えていただいている皆さんの力が何よりも頼りだ。大変厳しい選挙だが、民進党でも松浦候補のためでもない。皆さんと、皆さんのお子さんやお孫さんの明日の暮らしのために松浦候補必勝に向けて全力をお貸しいただきたい」と呼びかけた。

10年前に政治活動を始めた地での出陣式だと語る松浦候補

10年前に政治活動を始めた地から選挙戦スタート

松浦ダイゴ候補

 松浦候補は、「3年前の参院選挙で落選した後、もう一度頑張りたいとの思いで6万軒の訪問活動と4千回の街頭演説を行い、多くの皆さんの声を聴いてきた。安倍総理は『全国津々浦々で景気は良くなった』と言うが、いったい秋田のどこにそんな地域があるのか。私の聴いてきた声とは違う。アベノミクスで格差は拡大し、人口減少に拍車がかかった。だからこの流れを変えなければいけない。安倍総理の言う『この道』ではないもう一本の道を示していきたい」と決意を表明。(1)東京一極集中の流れを変える(2)社会保障の充実と持続可能な農業の確立(3)本当の民主主義を取り戻す――を3つの約束として掲げ、「中小企業の支援などを通じて庶民の暮らしを底上げできれば消費は進み、地域のなかで経済が回るようになる。ボトムアップ型の経済成長をやらせてほしい」「安心なくして成長なし。人が安心して暮らすにも夢を抱くにも社会保障の支えが重要」「若い人たちが農業に参入できるようにするため、より強固な形で戸別所得補償制度を復活させたい」「安倍政権の下、TPPや安保法制、アベノミクスなど国民の声を聞かずにどんどんと前に進めていく自分勝手な政治が続いている。これでは国民は幸せにはならない。主権者の国民の皆さんの声をしっかり聴いて、国民とともに進む政治を実現していく」と訴えた。

幅広い仲間が結集

 出陣式には、連合秋田の黒崎保樹会長、社民党秋田県連の石田寛代表、共産党秋田県委員会の米田吉正委員長、あきた立憲ネットの虻川高範代表幹事、民進党の寺田学、村岡敏英両衆院議員、寺田典城参院議員、緑川貴士秋田県第2区総支部長をはじめ多くの支援者らが集まった。司会進行は、党県連選対部長の沼谷純秋田県議が務めた。

松浦候補、街宣車に乗っていざ出陣

松浦候補、街宣車に乗っていざ出陣