参院選公示日の22日、江田憲司代表代行は大阪市内でおだち源幸公認候補の街頭演説会に参加し、第一声をあげた。

江田憲司代表代行

江田憲司代表代行

江田憲司代表代行

 江田代表代行は「安倍政権の暴走にストップをかけなければらならない。その一心で、小異を捨てて大同につく思いで、民とともに進む民進党を結党した」と民進党結党の理由を述べて演説を始めた。「安倍政権の暴走によってこの日本は3つの危機に瀕している。一つは戦後営々と築き上げられてきた平和国家日本が危ない。そして民主主義国家日本が危ない。そして一番これが大事だが、国民の皆さんの暮らしが危ない」と3つの危機を挙げた。

■平和国家日本が危ない

 「大部分の憲法学者が憲法違反だという法律を強行して、自衛隊を地球の裏側まで派遣する。地球の裏側の戦争は全く日本に関係のない戦争、米軍の戦争。そこに武器弾薬を供給する。自衛隊が狙われる。そうすると自衛隊も応戦せざるを得ない。戦後初めて自衛隊が戦争にまきこまれる。こうしたことは現実の問題として我々の目の前にある。平和国家日本を絶対に守り抜かなければならない」

■民主主義国家日本が危ない

 「なんで報道ステーションから古館伊知郎の姿が消えたか。ニュース23から岸井成格がいなくなったか。なんでNHKクローズアップ現代から泣きながら国谷さんがいなくなったのか。すべて安倍政権の圧力の結果じゃないか」「これって言論統制、言論弾圧ではないか。いつか来た道ではないか。政府の都合の良いことだけを発表した大本営発表。そして戦争の道を突き進んでいった。誇張ではない。自衛隊を地球の裏側に行かせて、言論統制、政権の都合の良い情報を垂れ流させる。こんなことをやっていたら、いつか来た道になりかねない。ぜひ、みなさんの力でストップをかけていただきたい」

■国民の皆さんの暮らしが危ない

 「アベノミクスと3年以上呪文のように唱えて暮らしが良くなったか。皆さんが一番よくご存じのはず。皆さんの生活は収入は目減りし、財布のひもがしまり、消費が伸びないから景気が悪化の一途をたどっている。金融緩和というカンフル剤を打って一時的には体がしゃきっとした。大企業中心に収益が上がって株価が上がったが、第2第3の矢が飛ばないものだから、2本目のカンフル剤を打って、3本目のカンフル剤も打ってきた」

 「われわれは第2の矢をしっかり飛ばす。安倍政権の第2の矢は自民党の宿命、公共事業のばらまきしかない。コンクリートへのばらまき。従来は5兆円だった公共事業予算がいつのまにか10兆円になった。しかも毎年2兆も3兆も使い残している。何のための8%への消費税増税だったのか。8%に増税して社会保障に充てると言っていたが、大嘘だ」

 「おだち候補と民進党は、2兆も3兆も余ったお金があるならば、人への投資、皆さんの生活に回す。具体的に言えば介護の支援、子育て・教育支援、こういう方に税金を回す。これが分配。アベノミクスはお金持ちをさらに大金持ちにすれば貧しい人に行くだろうという政策だが、民進党は、大金持ちから税金をとって、普通の汗水たらして働いている人のためにお金を回していく。これは予算編成でできる。政権をとれば皆さんの税金の使い道を決められるのだから。ぜひ皆さん、これからの将来を変えていこう。経済政策を変えていこう」

 江田代表代行は元維新の党代表であり、おおさか維新の会(大阪維新の会)メンバーと同じ党にいた経験から、「おおさか維新は大阪では自民党を批判しているが、中央の安倍官邸とは手を結んでいる。もう、おおさか維新は野党ではなく与党だ。格好つけて是々非々とか与党でも野党でもないというのは大嘘。正直に言えばいい。おおさか維新には決して安倍政権の暴走にストップはかけられない」とおおさか維新の会の姿勢を断じた。

おだち源幸候補

おだち源幸公認候補

おだち源幸公認候補

 大阪選挙区の公認候補であるおだち源幸候補は、参院議員3期目を目指す現職。「1%の大金持ちよりも99%の人々の幸せを実現したい」という思いを掲げ、そのためにも「安倍政権の暴走を止める。国会議員自らが身を切る改革をする。政治とカネの問題に終止符をうつ。平和と自由と豊かさをしっかり守って、年金、税金、奨学金の改革に全力で取り組む」とアピール。「年金の安定運用を義務付ける法律の作成を実現を目指していきたい」「政治資金規正法の改正で変なお金の使い方をした場合には、しっかり罰則を強化し、言い逃れをさせない」「さまざまな税制改革や無駄をいっぱい含んだ予算の組み替えで財源を生み出していきたい。生み出した財源をまさにいまアベノミクスに怒っている国民の皆さんの暮らし、人への投資に向けさせていただきたい」と具体的に取り組んでいきたいことを挙げた。地元大阪への思いも込めて「子どもの貧困の解消を急がなければならない。そして女性や障害のある人が生き生きと働ける大阪にしていきたい。人への投資で大阪を元気にし、暮らしの底上げを実現させてほしい」と訴えた。

全員でガンバロウコール

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