枝野幹事長は1日、遊説先の横浜市で記者団の質問に応じた。主なやり取りは以下の通り。

 問 真山さんがぐんぐん上がっているということが演説にあったが神奈川選挙区の情勢はどのように見ているか。
 答 たぶん残り2議席を与党に取らせるかわれわれが取れるのかという大変な接戦を展開していると思っているが、ここまでトレンドが伸びてきているので、何とかこの勢いで投票日まで行ってもらいたいと思っている。

 問 無党派層を取り込むには何がかぎか。
 答 やはり活動量だと思う。できるだけ多くのみなさんに直接会っていただいて、話を聞いていただく。幸い、この場所は過去の選挙でも応援に来た場所だが、歩いている方の反応を見るとかなり最近3年くらいの選挙とは状況が違う。活動量を多くすればするほど票につながっていくんじゃないかと思っている。

 問 真山さんは当初出遅れたが、ここに来て伸びてきた理由をどう見ているか。最後のもう1週間どのようにしたらさらに伸びていくと思われるか。
 答 1つは大きな流れとして安倍政治の暴走を止めるという幅広い市民団体の皆さんが野党勢力に頑張って欲しいという声があること。真山さんはもともとの仕事柄わかりやすく訴えを多くのみなさんに伝えていけるということだと思う。最後まで活動量を落とさずに走り切れれば当選圏に届くんじゃないかと思っている。

 問 以前来た時には情勢が厳しく共倒れの心配もあるということだったが、時間がたってどのように見ているか。
 答 可能性は両方ある。その状況は変わっていない。決して楽観もしてはいない。民進党で2つ取れる可能性もあるし、場合によっては2つとも落とす可能性もある。そのため、しっかりと戦いぬかなければならないと思っている。

 問 これから金子さん(かねこ洋一候補)の応援に入ると思うが、金子さんの戦いぶりについてはどのように考えているか。
 答 金子さんには応援団が早い段階でたくさんついている。そこにフル展開をしてもらう。最後まで徹底してもらえるように頑張っていきたい。

 問 無党派層よりも組織を固めることが先決という認識か。
 答 組織をしっかり固めるということと、結果的に無党派への展開につながっていくと思う。

 問 演説でも触れていたが、普通の人が豊かになったときに民進党は経済政策はどのあたりを発せられるか。
 答 雇用の安定と子育て支援の充実と老後の安心が実は最大の経済対策、それが実は消費を拡大する政策ということ。

 問 GPIFは5兆円を超える運用損と言われているが、受け止めを。
 答 損の金額が大きく国民の皆さんにとっても衝撃的な話だと思うが、特に問題なのは事実上数字が漏れてきているものの政府としての正式な発表を明らかに選挙を見据えて選挙の後にしてごまかそうとしている。この政治姿勢が許されないことだと思っている。

 問 都知事選の擁立状況は執行部としてどう考えているか。スケジュール感も含めて教えて欲しい。
 答 この手のことは途中経過は言うべきでない。政治は時間の関数なので、変な時間の区切りをつけてはいけないと思っている。告示日までには決める。

 問 財務省の今朝の見通しで税収がかなり下振れしそうな見通しだが、アベノミクスの成果がどう変化しているのか見解をいただきたい。
 答 3年前の数字に株価が戻っているということを見ても、そういう見通しになるだろうと想像がついていたこと。アベノミクスの成果で社会保障をやるといういい加減なことを言ってきたことが、全く根拠がない空疎な言いぶりだということがいよいよはっきりしたのだと思う。政府自体の見通しなので否定できない。残りの選挙戦においてもしっかり訴えていかなければいけない。

 問 安倍政権の場合、社会保障の充実については赤字国債は使わない、建設国債でまかなうと言われているがどう見ているか。
 答 社会保障の充実を建設国債でやるのは自己矛盾だし、そういう姑息なことをやってきている政権なので、どんな姑息なことをやるかわからないけど、彼らは税収を増えた分で賄うというのは通用しなくなってきている。従来言ってきたことが間違っていたということははっきりしているので、そのことは追及したいし説明を求めたい。

 問 都知事選、何人か名前が出ているかどのように選考を進めていくのか。
 答 東京という立場から都連でいろいろな議論がある。それについての報告を受けているが途中経過を言うべきではないし、途中経過を言うとうまく進むこともうまく進まなくなることもあるのでコメントは控える。

 問 小池百合子氏の名前が挙がっているが相手としてはどのように感じているか。
 答 大変知名度があり、手ごわいと思っている。